はちどり

 

もう一本、ずっとみたかった映画です。「はちどり」

 

韓国の映画監督キム・ボラさんが30代に撮った作品です。韓国の世界的な映画監督はたくさんいるけれど、韓国で女性の監督が活躍する場は少なく、ご自身も無理だと諦めていた時があったとインタビューで語っていました。

パーソナルで、経験に根ざしたストーリーではあるけれど、ご自身の幼少期の記憶をベースにしつつも、世界の人が共感できる普遍的なものにしたかったそうです。

 

家父長制の厳しい(今はどうかわかりませんが、90年代は少なくとも)韓国での、中学生の日常です。すごく短い季節の描写。いろんなことに揺れて、好きも嫌いも、良いことも悪いことも曖昧で、危うい。

でも、出てくる先生の言葉じゃないけれど、「世界は不思議で美しいよ。」ということを、監督が、俳優さんたちの眼差しが、映像で、いろんなシーンで見せてくれます。

小説「82年生まれキムジヨン」と同じくらいの時代設定ですね。あの小説を読んだ友達と、フェミニズムについて話しこんだりしました。

ただこの映画はもうちょっと広い、ある女性の日常の視点を淡々と描いたもので、女性の生きずらさはもちろん描かれているけれど、男らしさに縛られる男性の生きずらさも感じられる部分もあります。

 

あと、人に話を聞いてもらうことで、相手を信頼する。人との関係性の話でもあるなあと思います。

 

とにかく映像が美しくて、うっとりとその景色を思い出しています。

 

 

 

映画 - -
ストーリーオブマイライフ

 

久しぶりに映画を見てきました。

若草物語自体は、もう何度も映画化されていて、1933年にはジョー役をキャサリンヘップバーンが、1949年にはエイミー役でエリザベステイラーが演じていたりしますね。

1994年版は確か見に行きました。ジョーをウィノナライダー、エイミーの子役をキルスティンダンスト、ベスをクレアデーンズが演じていたりしたのを覚えています。

 

日本でも映画化もアニメ化もされていますね。

 

ストーリーはみんな知っていても、何度もリメイクされるのには訳があるのだと思います。

もともと、若草物語自体は、1868年にルイザ・メイ・オルコット本人の半自伝的小説として書かれたものですが、物語の背景を色々知ってから見るのもとても面白かったです。

 

オルコットのお父さんは、哲学者でもあり、自然と生き方を考える実践的な思想家でもあったそうで、ラルフ・ウォード・エマーソンと共に若きヘンリー・デイヴィッド・ソローにも多大な影響を与えていた人でもあったそうです。ソローは日本でよく読まれていますね。

お父さん、前駆的すぎて(だって、南北戦争が終わって、西部開拓時代の真っ只中)もちろんオルコット家自体は、貧しい暮らしだったのも物語に反映されています(物語ではお父さんは戦争に行っているというてい)。

 

今回の映画は、グレタガーウィクという素晴らしい監督が作品を撮ったというのももちろんですけれど、どの俳優さんたちもとても魅力的。体当たりで、喜び、悲しみ、弱さ、いろんな部分を惜しみなく見せてくれます。

喧嘩シーンも、ガチでやりあったらしく、若さが爆発しています。あの時代を、あの作品が残してくれることは今後の俳優さんたちにとっても素晴らしいことなんじゃないかな。

 

ジョーとローリーの、ジェンダーレスな部分をSaoirse Ronanと、Timothée Chalametがなんとも素敵に表現しているし、エイミーの新しい感じはFlorence Pughが開拓してる。

言葉よりも、衣装が多くを物語っていて、それもとても品があって素敵でしたね。

メグの紫、ジョーの青、ベスのピンク、エイミーの水色。

 

他にも考えるべきものがたくさんあって、資料を色々探したり、ポッドキャスト聞いてみたりしています。

また観たいなあ。

 

グレタ監督の他の作品や、出ている俳優さんたちの他の作品も見なきゃ。

ひとまず、レディーバードと、フランシス・ハ、君の名前で僕を呼んでももう一度見たい。

 

 

 

 

 

映画 - -
FIRST MAN


 

人類史上最初に月に着陸したニール・アームストロング船長の映画『ファースト・マン』を見てきました。

宇宙飛行士は冷静沈着な性格だからこそ選ばれるのだと思うけれど、その中でも特別に無表情で無口で感情を表に出さなかった人をどんな風に映画にするのか。しかもララランドを撮った監督が。と、それだけでも面白そうではないですか。しかもどちらも主役がライアン・ゴズリング。

 

SFは小さい頃から読んだり見たりしてこなかったので、圧倒的情報不足で、下地がないので例えばアポロ13と比べてこんな感じとか2001年宇宙の旅とこんな風に表現が違うとか、深い味方はできないけれど。想像と全然違った。ものすごい緊張感だった。劇場にいるみんなで体験したある状態。映画って本当に面白い。

帰ってきて、町山さんの解説を読んでフィルムのことや、音楽のことを知って次に見たらどんな風に思うんだろうと想像中。IMAXで見てよかったです。

 

 

 

 

映画 - -
映画リトルフォレストのこと

映画 リトルフォレストのこと

 

以前、書いたような気もしますが、折に触れてよくみている映画です。夏秋編、春冬編があります。

 

高校生の時、映画の「キッチン」を、バカみたいになんどもなんども見たのですが、それと同じくらいみている作品になりました。キッチンをみたのは、本が好きだったからだけど、多分それだけではなくて、行きたかった北海道へのイメージトレーニングでした。映画は架空の都市でしたが、ロケは札幌と函館。私はその後、映画に出てきたたくさんのシーンの中で大学生活を過ごしました。

 

リトルフォレストは、なんども見るたびに好きになります。じっくり見たり、時には何かをしている時に流して音楽を楽しんだりしています。

 

遠くに住む山深いところに住む友達の顔を思い浮かべ、夏の暑さや、冬の雪深さのいろを感じ、森の恵、畑の叡智を思い、匂いや、温度を思う。

 

日常の中に組み込まれた次の季節への準備。その繰り返し。

淡々と。たいそうに描いていないところもとても素敵なところ。

 

そして、料理を作りたくなります。

 

風景や、言葉や、音のすべてがレシピになって、そのエッセンスがすべて凝縮されて映画ができている。

 

 

音楽が宮内優里さんというかたで、この動画は映画のものではないけれど劇中の音楽も素晴らしかったのでこちらに貼っておきます。

 

 

 

 

 

 

 

映画 - -
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