久しぶりに映画を見てきました。
若草物語自体は、もう何度も映画化されていて、1933年にはジョー役をキャサリンヘップバーンが、1949年にはエイミー役でエリザベステイラーが演じていたりしますね。
1994年版は確か見に行きました。ジョーをウィノナライダー、エイミーの子役をキルスティンダンスト、ベスをクレアデーンズが演じていたりしたのを覚えています。
日本でも映画化もアニメ化もされていますね。
ストーリーはみんな知っていても、何度もリメイクされるのには訳があるのだと思います。
もともと、若草物語自体は、1868年にルイザ・メイ・オルコット本人の半自伝的小説として書かれたものですが、物語の背景を色々知ってから見るのもとても面白かったです。
オルコットのお父さんは、哲学者でもあり、自然と生き方を考える実践的な思想家でもあったそうで、ラルフ・ウォード・エマーソンと共に若きヘンリー・デイヴィッド・ソローにも多大な影響を与えていた人でもあったそうです。ソローは日本でよく読まれていますね。
お父さん、前駆的すぎて(だって、南北戦争が終わって、西部開拓時代の真っ只中)もちろんオルコット家自体は、貧しい暮らしだったのも物語に反映されています(物語ではお父さんは戦争に行っているというてい)。
今回の映画は、グレタガーウィクという素晴らしい監督が作品を撮ったというのももちろんですけれど、どの俳優さんたちもとても魅力的。体当たりで、喜び、悲しみ、弱さ、いろんな部分を惜しみなく見せてくれます。
喧嘩シーンも、ガチでやりあったらしく、若さが爆発しています。あの時代を、あの作品が残してくれることは今後の俳優さんたちにとっても素晴らしいことなんじゃないかな。
ジョーとローリーの、ジェンダーレスな部分をSaoirse Ronanと、Timothée Chalametがなんとも素敵に表現しているし、エイミーの新しい感じはFlorence Pughが開拓してる。
言葉よりも、衣装が多くを物語っていて、それもとても品があって素敵でしたね。
メグの紫、ジョーの青、ベスのピンク、エイミーの水色。
他にも考えるべきものがたくさんあって、資料を色々探したり、ポッドキャスト聞いてみたりしています。
また観たいなあ。
グレタ監督の他の作品や、出ている俳優さんたちの他の作品も見なきゃ。
ひとまず、レディーバードと、フランシス・ハ、君の名前で僕を呼んでももう一度見たい。