桜上水にある「カモシカ」。
オカズデザインさんのアトリエで、この場所ではいろんな展示があり、作家さんの作品や、考えや、美味しさにふれることがいつも楽しいです。ここ場所で、丁寧にそのものに寄り添って触れることができます。
蒜山耕藝の茄子のオイル漬けとじゃがいものキッシュ。
今?茄子?って思ったら、干してオリーブオイルに漬けておくという手法があるのだそう。滋味深く、じゃがいもはしゃきしゃきで、卵のはいったキッシュ生地でなく、生クリームのみでなんともシンプルかつしみじみ美味しい。
添えてあるサラダも、なんの柑橘類だろうかとうかがったら、新ライムだそう。香りもフレッシュで苦みもあり、そんなところにも工夫が。
ハテナ、が頭に浮かぶ料理って楽しくて、わくわくしながら口の中を楽しみました。
山口さんという木工の作家さんの展示だったのですが、木の器はどれも美しく、使っていくとどんどん本当の姿をあらわすようなかっこいいものでした。木の器でも、油をどんどん使っていくといい感じなるんですって。
私は、玄関でちゃんと靴を履く時に座る椅子がずっとほしかったのです。ちょっとした台や、時にはテーブルや、もちろん椅子になる「こっぱくん」。いい木がみつかったときにだけつくる、四つ足の小さい椅子。
最近、シューフィッターの勉強をした友人が、ひも靴をはかせてくれたんです。それは自分のもっているスニーカーだったのですが、別靴のように新品みたいに足にフィットして、みためも変わり、しかも楽!はいていないみたい。
ちゃんと椅子にすわって、踵をとんとんあわせてから、ひもが足の形にあうようにもちあげて寄せて次へって感じで上までフィットさせていきます。
靴をはくとき、ちゃんと毎回履かないとこれはもったいないぞ、と思ったのです。軽いし、靴擦れなんかたぶんこれだと起きようがない。いままでなんだったんだろうっていうくらい。
先日、テレビのがっちりマンデーという番組で、ダイソンの社長さんがイギリスからスタジオにやってきたのですが、その番組はスタジオがお家の設定で、玄関からやってくるというシチュエーション。今までみんなふわっと靴をぬいでいたけれど、その方は「私はここで靴を脱ぎますね。って、玄関にある椅子にすわって靴ひもをほどいてゆっくりと靴を脱いだのです。
印象的なシーンでした。別にとくべつなことじゃないんだけど、なにかを大切にして行動するってとてもいいなと思った。それが、彼にとっては特別なことじゃなくても。