本を贈る展、行ってきました。
本を贈るという本は、一冊の本ができるまでに関わる10人の人の文章を綴ったものです。
普段は見えない本のできる裏側を知ることのできるとても素敵な本です。
展示の一つ一つは、本への、仕事への愛が溢れていました。博物館のよう。
表紙の原画、未採用の装丁ラフ案、印刷製本の道具たち、校正ゲラ、見台(校閲者が使用する特殊な台)、スリップの束、営業用トートバッグ、若松英輔さんによる手書き原稿などを展示されていました。
例えばスリップの束には書き込みがあって、お客さんが何と何を買ったか、どんな関係性があるのかを読み解いたりして、それがよりよい棚を作る時のヒントになるのだそう。
営業用トートバックはいろんな書店のものがたくさんあって、それぞれがボロボロになるくらい使われていて、歩き回ったその時間をを想像しました。営業さんが店員さんに少ない時間で声をかけるのは大変で、少しでもトークのきっかけにと持っていかれるのだそうです。
校正の牟田さんに、校正のこと、本のこと、いろんなお話を聞けて心から嬉しかったです。静かに感動。うう。
次から次へ、人がやってきて、思い思いの展示に見入っていました。たくさんの方が楽しみにしていたんですね。
関わったみなさんの丁寧な思いが伝わってくる、本当に素晴らしい展示でした。